鍼灸に対してどんなイメージがありますか?
- そもそも鍼灸とは何なのか
- 鍼を刺すのはなぜなのか
鍼灸の歴史と共にお話をしていきたいと思います。
昔は日本でも医療の第一選択
鍼灸は2000年以上前に古代中国で誕生した治療法です。今こそステンレスや銀を使って鍼にしてますが、その当時は石の先を鋭く尖らせて身体に刺していました。
治療道具というより武器みたいですよね、、、、
その鍼の文化は6世紀半ばごろ日本に伝わって来て、そこから明治7年に”医制”と言われる明治政府が決めた現在の医師法の元となるものによって、西洋医学が基準と定められるまでの約1300年の間は日本でも鍼灸や東洋医学が医療の第一選択でした。
灸(きゅう)とは
灸も鍼と同様に2000年以上前に古代中国で誕生しました。
鍼と違って灸による治療はこの時代からほぼ現在と同じ方法で行われているほど古くから続く治療法です。
鍼と一緒に行われることの多い灸とは何から作られていると思いますか?
答えは”よもぎ”です
よもぎの葉の裏についている細かい毛を集めて乾燥させたり、臼で挽いたりして”もぐさ”と呼ばれるものにします。
そのもぐさを手で小さく捻り火をつけて、皮膚に温熱刺激を与えるのが灸になります。
灸にもたくさん種類があり、火傷の心配のない台座灸、棒灸、灸頭鍼、生姜や塩の上にお灸を乗せる隔物灸などなどあります。
当店では台座灸を使っているので安心して受けていただけます。
鍼=痛い・・?
鍼といえば中国のイメージがあると思いますが、鍼管(しんかん)に入っていて、痛みを最小限に減らしたこの鍼の形を考えたのは日本人なんです!
中国鍼は太くて、効果は高いですが痛みが強いのが特徴です
日本は細い鍼なので、中国鍼よりも効果は劣りますが痛みは少ないです
鍼の太さ
0.10〜0.25mm
注射針の太さ
0.4〜1.6mm
髪の毛の太さ
約0.08mm
鍼灸で使用する鍼はほとんど髪の毛と同じ太さになります。
手で簡単に曲げられるほど柔らかいです。
ただ皮膚の下には痛みや冷たい、暖かいなどを感じとる受容器がたくさんあり、受容器の密集度は場所や個人によって差があるので、皮膚を通過する時に少しチクッとすることもありますが、注射の様な痛みはありません。
鍼は刺さなくても効果があります
鍼は必ず刺さないといけないものではありません。
方法として刺さない鍼もあります。
では、なぜ鍼を刺すのか
西洋医学が元となっている現代鍼灸だと・・
鍼を刺すことで、身体の細胞に傷がついてその傷を治そうとするその人が持っている自然治癒力を使って治療をします。
傷を治そうとする過程で血流が増加して筋肉を緩めます。
鍼を刺して電気を流すことで、凝り固まって筋肉本来の伸び縮みの動きがしづらくなっている筋肉を動かしてあげて、血流の改善と筋肉を動かす事で凝りを和らげます。
電気を流す、筋肉の細胞に傷をつける為にも鍼を刺します。
東洋医学的な考え方だと・・
気の流れがとどこっている所の、通りをよくする為に鍼を刺します。また鍼を通して、施術者の気のエネルギーを患者様の経絡(けいらく)と呼ばれる気の通り道に流す目的もあります。
刺さない鍼は小児鍼によく使われていて、身体が虚弱な人、鍼がどうしても苦手な方、場所的に刺せない所、最近だと美容鍼でも使います。
FUNOVAの鍼灸メニュー
FUNOVAでは鍼灸のメニューに必ずマッサージが付きます。
マッサージで身体全体の筋肉の硬さを確認して、鍼の前にマッサージを行う事で身体に刺激が入る事の準備をしてもらいます。
鍼を刺している間も、マッサージが出来るところは行い、患者様のベッドから離れる時間はほとんどありません。
電気を流している間に痛くなってきた、電気が弱く感じて物足りなかったなどが無い様に、気になることがあったらすぐに対応出来る様にしています。
お客様の症状に合わせて、西洋医学・東洋医学両方の考え方から合う施術を行っていきます。